前田君と朝お別れをして、奥さん、子供たちにお礼をして出発。今日中に福岡まで戻れるのかな、距離は110キロ、いくら平地でもこの装備では大変な距離です、しかもスタート時間が遅いので、福岡到着は暗くなるだろう。三号線も歩道が以外と広いので自転車も多少凸凹がありますが走行できます。

　三号線を北上すると熊本山鹿サイクリングロードに交差していました、熊本から山鹿まで34キロのサイクリングロードです、熊本のスタート地点が判っていれば走ってきたのに残念です、サイクリングロードを走り山鹿まで行くことにしました、雨が振り出して来たのでレインコートを長靴をはき雨仕様に装備して走行です。車の心配がないので快適にペダルを踏むことが出来ます。

　終点近くに豊前街道の標識を見つけました、江戸時代の参勤交代の道で今も昔の町並みの面影が残っています。三号線を走っていたら気づかなかったでしょう、自転車は人の目線に近いところで発見が多くあります。
　この時点でお昼を回っています、このペースでは福岡に戻るのは夜になりそうです。しかし、豊前街道も気になるし山鹿温泉も入りたいし、とにかく造り酒屋に見学に入ってみました、築170年の風格があり梁や柱が太く黒ずんでいます。丁度その時雑誌の取材の方と一緒になりました、更に通りを進むと昔の街道の面影を残しながらの雰囲気が残っています、山鹿といえば温泉と灯篭祭り、温泉は桜湯に入りました、湯温は丁度良く永く入る私には丁度よい温度です、温泉を出ると新聞の取材が温泉に入っていきました。

　暫く外でのんびりとしていると1人の青年が声をかけてきました岩崎さんです、岩崎さんもオーストラリアのナラボーを自転車で横断したそうです、その時の写真を私も懐かしい思い出見せてもらいました、話が弾み私の旅の計画を話すと岩崎さんは興味深そうに聞いてくれました。今夜は遅くなり山鹿が気に入ったので泊ることにしました、観光案内所は閉まっていましたが張り紙を確認して宿を探しました、念のため桜湯の方に安宿を尋ねると一軒教えていただき訪ねていきましたが残念なことに満員で泊ることが出来ませんでした、更にこの宿で次の宿を教えていただき泊る事が出来ました。

　実は今日福岡に到着する予定でしたので馬刺しを買ってしまいました、このままでは悪くなると思ったので、夕食に食べることにしました、食堂で小がしょうゆを頂き馬刺しの塊を刻んで食べました、なんと贅沢な食べ方だ。
私のアジアサイクリングに興味を持った岩崎さんの紹介で熊本の亜細亜食堂アジアモンスーンの藤原さんのお店に案内してもらいました、藤原さんは私のアジアに対する疑問を解く鍵を与えてくれました、歴史的な背景にとても詳しく参考になる本も紹介してくれました、岩崎さんは山鹿から熊本まで私を送るのに往復してくれて感謝します、山鹿では良い出会いがありました。