かんたん炭焼き体験

2003/02/02

夜に雨が降ったようで地面が少し濡れています、日が昇頃はひんやりしてすずめの声も聞こえて清清しい朝です。
自然観察センター前の広場に集合、レンジャーの東さん、掛下さんと山村塾の小森さんの指導でオイル缶を使った竹炭つくりをします。

 

簡単炭焼体験開始!
まず材料は
オイル缶(ガソリンスタンドで貰って来ました)
煙突(とたんを丸めて作ります)
竹(炭にします)
新聞紙(炊きつけ・缶の保温の為?)
スコップ(缶を入れる穴を掘ります)
ナタ(竹を割ります)
ノコギリ(竹を切ります)
マッチ・ライター(火をつけます)
うちわ(空気を送ります)
です。

作りかたの説明をしましょう。

 オイル缶を埋める穴を掘ります、場所の見当をつけて缶が埋めるくらいの土を掘り出します、石が邪魔したり施設のパイプが有ったりで大変です。缶を埋めてトタンで作った煙突をセットします、缶と煙突の繋ぎ目から煙が洩れないように土を被せます。オイル缶の炭焼釜が出来上がりました。

 新聞紙を缶の外回りと内回りに貼り付けます、竹は切出したままなのでナタを使って割ります、空気が流れ易いように缶のそこに竹を敷詰めます、その上に割った竹を立てて並べてます、隙間がないようにぎゅうぎゅうに詰めていきます、詰め終わると炊きつけ用の新聞と小枝を缶を覆うように置いて火を点けます。

 うちわで空気を勢いよく送り熱が竹に伝わるようにします。熱の伝わり方の目安は煙突から出る煙の状態で判断します、火を点けた直ぐはうすい煙がゆらゆらと出ていますが、熱がまわり竹が燻されると煙が白くなり勢いがよく煙突が出てきます、ここで缶の蓋を閉めて缶の中を酸欠状態にします。この作業で竹が灰にならず炭に成るのです。

 蓋に開けた小さな窓から更に空気を送り続けます、煙の匂いを嗅ぐと酸っぱいむせる匂いがします、煙突に手をかざすと手のひらが濡れます、煙の中に水蒸気があるのです、竹に含まれている水分が蒸発しています、徐々に缶の蓋の窓を閉め空気を送るのを止めます、この時蓋の上でサツマイモとお餅を焼きました、火力が強いのでお餅は焦げ付きましたがほかほかにやわらかく焼けました。

 煙突からの出ていいる煙はうすく透明に成ってきたら蓋の窓を開けて再燃焼を10分間します、後に空気を完全に遮断する為蓋の上から土を被せ煙突を抜きます、埋めた場所がわかるように目印を立て1時間ほど放置しておきます。いよいよ炭の取出しです缶を掘り出しドキドキしながら蓋を開けると、かたちは悪いが墨が出来上がっています。

 取り出してると下になっている部分はまだ半焼け状態です、原因は缶の煙突への出口新聞が塞ぎ更に竹の詰め方が空気の流れを邪魔してうまく空気が流れず熱が伝わらなくて炭にららなかったと思います、次回の時には改善したいところです。

 参加者は子ども達も混じり二十数名で四つの班に分かれて炭焼をしました、私の班は火がなかなかまわらず半焼け上たいした、飾り炭を作ろう小さな缶にマツボックリを入れて焼いたのですがこれもうまくいかず生のままです。昼食は持参したお弁当と蓋の上で焼いたサツマイモ、小森さんの差し入れのさといも、ジャガイモ、シイタケで楽しくお腹いっぱいに頂きました。天気もよく簡単に炭焼の体験が出来たことはよいことでした。缶を埋めている間に小森さんより山村塾の活動の報告と四季菜館の紹介がありました。今日一日の炭焼をFBSテレビが取材していました、放送予定は未定です。

 

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