国際里山田園保全ワーキングホリデーin福岡2002

2002/9/21 (SAT) 晴

 朝、6時希望者はキュウリとトマトの収穫に向かいます、軽トラの荷台に揺られること十分程で畑に到着、朝の風がとても心地好い。キュウリの収穫方法を康夫さんから教わり 二人一組で食べごろなものをもいで行く、自分達の食べ物を自分で作る喜びを少し感じました。

 朝食を済ますと、私のグループは、棚田修復に出発、メンバーは5人それにスタッフの方がついてくれます。現場につくとすでに古い棚田の石垣はとり除かれています、石垣の組方の講義を受けた後作業開始です。基本は一つの石に対して積み上げる石が必ず接触するように積みます、これを全ての隣り合う石に対して行います。表から見える石の裏に小さな石を隙間に詰めていきます、これをぐり石と呼びますます、ぐり石がないとあの大きな表の石は支えられないのです、見えないところで頑張っているぐり石が重要な役割をしています、石にもそれぞれの役目が在り無駄な存在ではないのです、これは人間社会にも当てはまるのではないでしょうか。

 作業は基礎になる大きな石をならべていく、並べ方も積み上げる石と接触するようにするのは長年の経験が物を言う、指導してくださる稲葉さんは的確に石を置いていく。稲葉さんのような棚田の石垣を積むことが出来る人がいなくなって来ている、これは日本の棚田保全にとって大変なことだ。午前の作業は二段目を積んだところで終了。彼岸花がきれいに咲き誇っていました。

 午後からは料理担当になる、我々5人と四季采館スタッフで手分けして参加者の食事の用意をします。私と他ニ名でナス焼きとサンマを焼きます、60名分焼くのは時間がかかります。でもみんなおいしそうに食べてくれました。

 夜のNGOセミナーは(財)地球・人間環境フォーラム、アースを守る会、フィリピンのTOUCHファンデーションのパップスさん、イギリスのBTCVのレズリーより環境問題への取り組みがスライドを使いながらの報告が行われました。開発と環境保全、失われた自然をどのように再生するかたくさんの人たちがこの問題の解決に関心を寄せているし行動を起こしていることを知ることが出来ました。

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