第一回プロが教える山仕事講座

2002/11/23〜24 晴れ

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炭焼きと山林作業

 まず炭焼き小屋へ五月に焼いた炭が釜の中に入ったままなので、釜の出し入れ口の土を取り除き出来ている炭を取り出し袋詰していきます。なぜ五月に焼いた炭がまだ釜にはいているかというと、釜の中を空にすると釜が傷むので入れたままにしているそうです。8.5キロごとに袋に詰めていきます。

 炭焼の経験は、1988年東京の御嶽山での東京ユースホステル協会が管理する「ユースの森」が最初です。この活動は1970年に植林された三haの人工林が手入れされず荒れていたのを我々有志が集まり管理をしてきました。ここで間伐作業、自然観察をしていました。これを発展させ、夏休みを利用して子ども達にも体験させようと'88ジュニア森林塾を行いました、この中でドラム缶による炭焼きを行いました、指導は「炭焼きの会」の杉浦銀治さんにお願いしましました。ドラム缶を横にして丸太を入れ炬口と煙突を取り付けた釜で炭を焼きました。

 空になった釜の中に今度は新しいい炭材を釜の奥から立てて詰めていきます、ある程度並べたら立てたら天井との隙間に焚付けように小さな丸太を詰めます。最後に搬入口を石と赤土で固め塞ぎ、焚き付け口に火を熾し過熱します、一時間くらいすると煙突から白い煙が立上ります。

 刃物の研ぎ方講座です。鉈を研ぎます、ついつい刃先を研ぎたくなりますが、ここは我慢して側面の微妙な湾曲を刃先から楔状に成るように整え均等に削り出すのが大変ですが最後に刃先を研ぎます。

 西の空が茜色に綺麗に染まり、その下に八女の街の明かりが見えます。空は雲が無く星が瞬いて時折上空を飛行機の点滅が移動しているのが見えます。食事は焚き火で野菜お肉を焼いてお酒も入り夜遅くまで話が尽きませんでした、泊まりは炭焼小屋に寝袋を二重にして潜り込みました。

 二日目は山林に入り間伐作業です三人でチームを作り作業を行います。あらかじめ間伐する木は印が付いているので他のチームと安全な距離を保ちながら杉林の中に散らばります。倒す方向を決め楔型に切込みを入れ1人が倒す方向に押しながら、もう1人がのこを入れ「倒れるぞー」と声をかけながら倒します。倒した木を適当な長さに切り綺麗に枝打ちをして運び出します。みんなで約七十本くらい切り出しました。

プロが教える山仕事講座とは
 ノコ、ナタの正しい使い方、手入れの仕方、チェーンソーの安全な使い方などの技術習得とボランティアリーダーとしてのスキルアップを目的に計画しています。木がどうやったら切れるのか、その仕組みがチェーンソーを使う事で理解でき、山仕事の技術があがること間違いナシです。

★詳細★
□場所
  農林業体験交流施設「四季菜館」
  〒834-1222 福岡県八女郡黒木町大字笠原641
  TEL 0943-42-2722 FAX 0943-42-3800
  ※作業は山に入ります。

□連絡先
  山村塾 小森耕太
  農林業体験交流施設「四季菜館」
  〒834-1222 福岡県八女郡黒木町大字笠原641
  TEL 0943-42-2722 FAX 0943-42-3800
  http://www.h3.dion.ne.jp/~sannsonn/
  E-mail:sannsonn@f2.dion.ne.jp

□主催
  山村塾、黒木町林業振興会青年部

※この活動は、平成14年度福岡県林業研究グループ連合会森林の共同整備事業の助成を受けて行われます。

★もっと詳細★
★山村塾
地元農林家と都市住民が協力して活動するグループです。環境保全型農業による耕作放棄農地(棚田)の復田・管理、杉・桧の風倒木被害地での広葉樹の森づくりを行っています。農家の指導で都市住民が農作業や山村の行事などを愉しみながら体験し、山村の暮らしを体で理解していく取り組みです。

★里山ミニワーク:山村塾が主催するイベント
里山でちょこっと働こう!を合言葉に、荒廃した棚田や山林の手入れをしています。

★黒木町林業振興会青年部
黒木町で林業に携わる人のグループ。10日間の里山保全合宿、国際里山・田園保全ワーキングホリデーなどに指導者として関わっています。


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発行人:後藤 鉄成