大崩(おおくえ)山山行

2004/01/10〜12

 竹田で岡城址に立寄り夕刻大崩山登山口に到着、山小屋には先客で宮崎のKさん4人パーティーと後から三重町からHさんが到着、その夜は鍋とお酒で楽しい宴になった。

 小屋の夜は相当冷え込み寒さで何度も目が醒める、床からの冷たさは銀マットだけでは耐え切れない。朝食にご飯と昨晩の材料が余ったので豚汁を作る、山で食べる食事はとても美味しいですな。

 空模様はどんよりとした曇り霧が出て視界も悪い。支度をしてTさん、Hさんと私三人にで出発、今日は坊主尾根コースで大崩山頂を踏みわく塚コースで小屋まで戻る事にする。道はいきなり急な登りになり樹林帯の中をぐんぐん標高を上げて行く、花岡さんはきつそうで小積ダキまでで下山するそうで、途中で別れました。見返りの塔からは霧が濃く一瞬坊主岩が見た。小積ダキで足が竦む思いをしました、晴れていればわく塚がよく見える。暫行くとやまびこがよくこだまする場所がある、「ヤッホ」「ヤッホ」と自分の声が綺麗に跳ね返ってくる。リンドウの丘の分岐から熊笹の藪を分けて進むことになる、この辺りから雪が舞い始めた。石塚を過ぎ山頂に到着、辺りは樹氷で木々の枝は白く化粧していた。

 下山はわく塚コースの岩嶺を下った、ここでも熊笹の藪道で視界はなし、暫下ると樹林帯に入り視界が出てきた。上わく塚、中わく塚、下わく塚と大崩山の見どころの各塚に登る、ただし足が竦むので途中まで。晴れていれば五葉岳、夏木山などが展望できるが今日は霧で隠れている。途中坊主岩、小積ダキを見ながら更に下る、袖ダキから容が特徴的な乳房岩に立寄る。幾つもの梯子を下り祝子川丸木橋を渡る、川の水が随分少なく岩が大分露出している。

 翌日は、三里河原の沢歩きです。水量が異常に少なく普段は沢靴で水に浸かりながら歩くところを登山靴で難なく歩くことが出来た。小屋をわく塚方面へ出発、暫進み三里河原への標識に従い分岐する、昨日登った小積ダキを仰ぎ見、五葉ダキの岩肌を渡り三里河原入口に到着、水が少ないのでいつもなら行けない所まで濡れずに行くことができる。この様子だと濡れずに奥に行けるかもしれない、こんな機会は滅多に無いので沢登りの用意はしていないが行ってみることにした。沢の様子は水がとても澄んでいて沢底がエメラルドグリーンに輝きイワナがどこかにいるかもしれない、所々流れが緩い所は氷が張っている。

 沢沿いを歩いたり、巻いたりしながら瀬戸口谷出合、モチダ谷出合、中瀬松谷出合を通過して権七小屋谷出合まで登った。ここは岩が階段状に幾重にも薄い岩が重なり合ってそこに沢が流れ小さな滝が無数に連なった格好になっている、自然のつくる造形美に感動します。暫のんびりとお茶とお菓子で体を癒しもと来た道を戻りました。

 三里河原は北アルプス黒部源流の薬師沢の風景と似ていて私にとっては更に印象深い所になりました。


1/10 福岡より大崩山小屋へ 山小屋泊
8:00 福岡発 日田、小国、竹田、岡城址
15:00 祝子川
15:40 大崩山登山口
16:20 大崩山小屋

夕食 ご飯 豚汁 (肉、にんじん、さつま芋、白菜、味噌、おでんの素)

1/11 大崩山登山 山小屋泊
7:40 山小屋発 坊主尾根コース 見返りの塔、坊主岩、小積ダキ、石塚
10:20 大崩山山頂 昼食
11:00 山頂発 わく塚コース 上わく塚、中わく塚、下わく塚、乳房岩、袖ダキ、祝子川丸太橋
15:20 山小屋着

朝食 ご飯、豚汁
昼食 ラーメン、行動食(チーズ、ソーセージ、チョコレート、飴玉、干し芋)
夕食 ご飯、カレー(レトルト、玉ねぎ、豚肉)

1/12 三里河原沢歩き
8:00 小屋発
9:20 三里河原入口
10:00 発
11:30 権七小屋口谷出合い 行動食
12:00 発
14:20 小屋着 昼食
15:00 小屋発 下山
15:40 登山口 美人湯に入浴
18:00 祝子川発
24:00 福岡着

朝食 ご飯、味噌汁
行動食 チーズ、ビスケット、チョコレート、干し芋
昼食 おでん

   
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